これらの要望を自らの力で 解決するために、医療生協が誕生し、国分寺診療所を開設し、地域医療を確立すると共に、健診や患者会の取り組み、組合員活動などを通して予防・保健・生活習慣改善に力を注いできました。1990年代、高齢化社会を迎え、「在宅ケアを支える」ことが大きなテーマとなり、くにたち南口診療所を開設するとともに、 高齢者支援活動に力を注ぎ、国立市内で初のデイケアを開室しました。2000年より介護保険制度が作られ、よりよい介護保険制度を 要求するとともに、ケアプラン作成・訪問介護・デイケア・送迎支援などのサービス提供を拡大しました。
少子高齢社会にあって「産み・育て・みとる安心の街づくり」をめざし、病児保育や保育園開設とともに、子育て支援活動へ輪を広げました。
不安が増す一方の世相です。健康で長生きするために、安心して暮らせる街づくりのために、たくさんの課題があります。この一つ一つに力を合わせましょう♪
医療生協は、生活協同組合のひとつです。生活協同組合とは、「生活を向上させたい」と考える人たちが出資して作った組織です。三多摩医療生活協同組合も創設時から、「どんなときでも安心して医療を受けたい」と考えた人たちが、「自分たちの医療機関がほしい」「健康で長生きできる社会を作りたい」という願いを実現させるために出資し、組合員として、事業や活動を支えてきました。
このところ、貧困が増大し、社会保険料や医療費などの自己負担も上がっています。孤独死や自殺者が増加し、医師不足・病床不足など医療や介護の問題も深刻化し、「命を守る」取り組みがますます重要になっています。一人では解決できない大きな問題も、協同組合として人々がつながり合い、支え合うことで改善・解決していくことができます。
生活協同組合の理念はみんなの力を寄せ合い助け合うということです。一人ひとりの額よりも、多くの方々が出資しているということが生活協同組合の理念にかなった大切なことです。